『夫婦位牌(めおといはい)』
名前の通りご夫婦を一つの位牌で一緒にお祀りするお位牌です。
以前は注文の数も少なかった夫婦位牌が、近頃よく聞かれるようになりました。それは住宅事情などによるお仏壇のコンパクト化とパーソナルなお祀りの仕方が増えてきたことも関係していることと思います。
他にも祖父母の代からお祀りしてきたお仏壇の位牌が多くなってしまい置けなくなってしまった等、なるべくまとめてお祀りしたい方や仲の良かったご夫婦を一緒の位牌でお祀りしてあげたいという思いから夫婦位牌にされる方がいらっしゃいます。
夫婦位牌はどうやって彫るのかというと、
通常は亡くなられた方の名前を先に彫り、その後お連れ合いが亡くなられた時に、その方の分を彫り足す(後彫り)ようになります。
また生前戒名を頂いている場合は故人と一緒のタイミングで彫ることができます。その場合にはお戒名の中の2文字に赤色を入れ、その後お亡くなりになった時に赤から金色(またはその他の色)に変えます。
メリットとして位牌の本数が2分の1になるということ、また2人で1つの位牌に入るため費用が抑えられるということがあります。
しかし、先に亡くなられてから数年~数十年経ちますと、位牌の老朽化も進み彫足し(後彫り)の際に字が欠けてしまう恐れもあります。
数年経つと、文字のフォントや彫り方も変わることがあり、当店で彫らしていただいたものであっても彫刻の文字に多少の違いが出る可能性があります。
また彫足し(後彫り)の際には、札板に針を入れるため一度お寺様にお魂を抜いていただく必要があります。彫足し(後彫り)完了後に再度お魂を入れ直していただくようになります。
このことを踏まえて、先ずは一人で位牌を作り、お連れ合い様が亡くなった時に改めてお位牌を作られる方もいらっしゃいます。
この場合は費用を抑えることにはなりませんが、片方のスペースが空いたお位牌をしばらくお祀るすることもありません。彫足し(後彫り)をしないのでお魂を一度抜いていただく必要がなくなり、新仏様の四十九日の際にご一緒に魂を入れ替えて頂くことができます。
夫婦位牌をつくると言っても、色々なパターンの作り方があります。お祀りされる側する側両方の気持ちに寄り添ったお位牌となるように、事前にどんな位牌にどう祀るのかを考えておくといいですね。
お位牌の彫刻・入力フォームのよくあるご質問
【彫刻パターンについて】
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