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四十九日法要の意味とは

人が旅立つとよく耳にする『四十九日』。
知っているようで知らないその期間の意味を、簡単にご紹介します。

四十九日までの期間、葬儀が終わると
次の法要は故人が亡くなって七日目に行います。
この日を『初七日(しょなのか)』と言います。
この日初めて故人は『天道に辿り着くためのお裁き』を受け、
三途の川を渡ります。


三途の川の渡り方には4種類あります。
一、川にかかった橋を渡る
二、六文銭を支払い舟で渡る
三、浅瀬を歩いてすすむ
四、激流の中を自力ですすむ
一と二は善人が、三と四は悪人が渡る方法だと言われています。
六文銭と言えば真田幸村の家紋を思い出す方も多いと思いますが、
戦のためなら命さえも惜しまないという意味から用いられたとされています。
そして現在でも、死者が困らぬよう棺の中に六文銭をいれる風習は残っています。

その後も、十王と呼ばれる地獄の裁判官が7日毎に生前の罪を裁いていきます。
残された家族や親族は、それに合わせ、故人が無事天道に辿りつけるように
四十九日まで七日毎の法要をし応援します。

そして四十九日後、七回目の裁きで行く先が決まると云われています。
『行く先』というのは『生まれ変わる世界』のことで、
天道から地獄までの六つにわかれており『六道(ろくどう)』と言います。
人間は亡くなってもなお六道のいずれかに生まれ変わり、
亡くなってはまた生まれ変わる、ぐるぐる回る車輪のように繰り返すのです。
それを六道輪廻(ろくそうりんね)と言います。


『六道』とはどんなところか・・・

天道      最も上の世界。悩みや苦悩がほぼなく、快適に過ごせる。
(てんどう)

人間道     人間界。四苦八苦のある世界。
(にんげんどう)

修羅道     阿修羅の住む争いごとの絶えない世界。
(しゅらどう)

畜生道     弱肉強食の獣の世界。
(ちくしょうどう)

餓鬼道     飢えや渇きに苦しみ続ける世界。
(がきどう)

地獄道     六道の中で最も辛く苦しい世界。
(じごくどう)

の六道です。

七日毎の法要以外にも、四十九日までの間は故人が天道にいけるように
『手を合わせる(祈る)』『お線香をあげる(故人の食事)』
『火を灯す(極楽浄土への道を照らす)』以上のことを心がけます。

また『三十五日目、五七日(いつなのか)』には
閻魔大王のお裁きがある日なので、丁寧に法要をしましょう。

四十九日までに行き先が決まらなかった場合には
『百ケ日忌』『一周忌』『三回忌』で追加審査されると言われていますので
こちらもしっかり法要したいですね。

また、お位牌は四十九日の法要までにご用意されるのが一般的です、
時間の余裕をもって二週間前くらいにはお仏壇店に手配しておくといいですね。

四十九日の間に故人にはどんなことが起こっているのかを知ると、
私たちに何ができるのかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。

SHEARE
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